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言葉のイメージ
2015-02-05
この仕事についてから発達障がいについての講演会や研修に参加するようになり
その中で講演されることや学ぶことは年々変化しています。
以前から、その人が持つ発達の特性を「強み・弱み」や「凸凹」とよく言われてきました。
ニュアンスとしては似たような意味をもちますが弱み・凸凹と聞くとあまり良い感じは
しませんよね。
初めて関わる人が「ここが弱み、特性が凸凹している」と聞くと、どう思われるでしょうか。
実際にはこのようなことを言う支援者はいないと思いますが、聞いた側としては
その人の弱い部分や悪い部分がイメージとして先行してしまいます。
私が最近参加したセミナーにて、門 眞一郎先生は「メリハリ」と言われていました。
「メリハリがある」この言葉いいなぁと思いました。
例え同じニュアンスだとしても言葉が変わるだけでイメージが変わりませんか?
私はそれを聞いた時に今までモヤモヤしていたものがすっきりしたような気がしました。
強弱でもなく凸凹でもない、メリハリのある人。
メリハリがあるって良いことだと思いませんか?
緩んだり減ったりすることもあるけれど、張りきって頑張ることのできる人。
ハリを伸ばして活かし、メリはハリで補う。
以前のように、強み・弱み・凸凹等と発達の特性にネガティブなイメージを
抱く時代ではなくなってきたのではないでしょうか?
発達障がいの理解と共に言葉は変化してきました。
今後も更に理解が進むにつれて、その時に応じた新たな言葉が生まれると思います。
新たな言葉が生まれる時に障がい理解がどのように変化しているか
個人的には少し楽しみにしています。
ギャラリートーク
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ピザ窯の屋根看板が完成しました
2014-12-26
見方を変えることで見えること
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皆さんは「リフレーミング」という言葉を聞いたことがありますか?
直訳すると「枠組みを組み替える」でしょうか。
今回はリフレーミングとは何かを書きたいと思います。
私たちが活動や支援方法を考えるうえで、その人が持つ障害特性を考えます。障害特性は人によって異なり、程度も様々です。
発達障がいの障がい特性としてよく耳にするのは
言葉での指示は理解しにくい。
いつもと違うことや変化に弱い。
先の見通しがうまく持てない。
物事の始めと終わりが理解しにくい。
等があると思います。
しかし、このように書かれていると苦手な事が多いと思ってしまいませんか?
私たちも支援を行う中で気を付けていることなのですが、その人の特性を考えた時に
何が苦手なのかを考える事も大切ですが、それだけではなく、その人が得意なことを考えることも必要なのです。
そこで大事になるのは、特性や行動をどのように見るかです。
これが今回伝えた「リフレーミング」なのです。
特性を弱みや苦手なものと考えるではなく、その特性の見方を変えることで違った考えを
得ることができるのです。
上の例で見るとこのように考えることができるのではないでしょうか?
言葉での指示は理解しにくい。 → 目でみることができれば理解できる
いつもと違うことや変化に弱い。 → 慣れている物ややり方が好き
先の見通しがうまく持てない。 → 予定があれば安心して過ごせる
物事の始めと終わりが理解しにくい。→ 始めと終わりがわかれば時間などが守れる
このように見方を変えることで特性の苦手・弱みの中から強みを見つける事ができるのです。苦手な行動、できない活動だと考えて諦めてしまうのではなく、その状況を評価し
リフレーミングすることで新たな支援の手立てが見つかるかもしれません。
どんな支援についても言えることですが常に多面的に見る・考える視点を持ちながら支援を
行うことは大切であると思います、皆さんも疑問に思ったり、困ったりした場合は少し見方を
変えてみませんか?
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